ちょっと一癖あるパティシエ。
というのも、幼少期からの自傷癖を持っている。
少し心が折れやすく、何かを我慢する際に体を引っ掻いてしまうのだ。

そんな癖も気にしない螟さん（よその子）に惚れ込んでしまった。

見た目はふわふわ。
若干ヤンデレ気味だが、日常生活を送る上ではあまり気にならない。
頑張って抑え込んで、彼に嫌われないよう振る舞っている。
現実でそんなことしたら大変なことになるものね。
でも正直刺したくてたまらないのよダーリン。

自傷の種類は一通り網羅するほどやった。
それらを抑えるべく、高校生以降はファッションで目立たなくしている。
軽くトップコートだけ塗るネイルは爪を噛む癖を治すため、流行りのコンシーラーは逐一チェック。
（特に彼が手をよく見るとのことなので、それに気づいてからは一段と気をつかうようになった。）

そう、彼に好かれるためなら、少しでもまともになるためならなんだってするぞ！